霧が立ちこめる森。木々の間からは、かすかに“ピッ…”という電子音が響く
森の奥なのに、光る看板がある……。
“今ならポイント10倍!”だって!?
あの看板、ずっと“セール中”って点滅してる……
助かる~!オレ、今ちょっと手持ちないんだよね
ピピピ……と音が鳴り、地面から手が伸びる
朽ちたクレジットカードを握ったゾンビたちが現れる
カードの亡者たち!?
でもポイントが貯まるって言ってたのに!
そのとき、金色の光が差しこむ。うさ耳の魔導士アンが現れる。
“お得”の言葉に弱すぎるのよ
助けて~
アンはため息をつきながらも、クレカゾンビの前に立った。
“リボ払い”という名の呪文を使い続けた結果よ
お金の流れを自分で見て、未来を削らないことね。
アンが杖を掲げ、光の魔法陣が広がる
ゾンビたちはカードを落とし、静かに霧へと消えていく。
アン、ありがとう!
でも、油断すれば“未来の自分の時間”を食べる怪物になるの。
次は“サブスク妖精”に気をつけなさいね。
霧がまた立ちこめ、森の奥で甘いメロディが流れ始める──
📝 解説
クレカゾンビは、実は“悪者”じゃないの。
もともとは「便利に支払いを先延ばしできる魔法」を使っていた人たち。
でもね――その魔法を使いすぎると、“未来の自分”の時間とお金をどんどん削ってしまうの。
💳 リボ払いの正体
リボ払いって、一見すると「毎月少しずつ払えばいい」って思うかもしれないけど、
実は“残高が減らない仕組み”になってるの。
たとえば、
5万円の買い物をして、毎月1万円ずつ払っても、
その間にも「手数料(利息)」がかかっていく。
だから、気づいたら「あと20万円も残ってた!」なんてことに。
それが、ゾンビがうめく「リボ…まだ終わってない…」の正体。
🪙 クレジットカードを味方につける3つのコツ
① 「今あるお金の範囲」で使うこと
→ 「あとで払う」じゃなく「もう払ったつもり」で。
② リボ払い・分割払いは使わない
→ それは“借金の魔法”と同じ。
必要な時だけ、一括払いを選ぼう。
③ 利用履歴を“家計の鏡”にする
→ 毎月の利用明細を見れば、自分のお金のクセが見えてくる。
「何に弱いか」を知ることが、最大の防御魔法。
クレカは、うまく使えば“信頼”を育てるアイテムでもあるわ。
支払いを守るほど、信用(クレジット)が強くなる。
でも、もし油断したら──あっという間に、浪費の森の“ゾンビの仲間入り”。
そうならないために、
「今あるお金で支払う」=お金の世界の基本魔法
を忘れないでね。