旅立ちの森

デビットカードの守り魔法

使い過ぎ防止の仕組みづくり

霧がかったデビットフォレストの奥。森の木々がざわめき、光の筋が差し込む。

ユウタ
ユウタ
ミサキー!サトシー!どこだー!?
ミサキ
ミサキ
ユウター!ここよ!
ユウタ
ユウタ
よかった……!無事だったんだな。

サトシが木の枝をかき分けながら、顔を出した。

サトシ
サトシ
おーい、二人とも!こっちもなんとか生きてた!
サブスク妖精に誘惑されちゃった。
ミサキ
ミサキ
こっちも、バーゲンセルンには財布ごと吸われそうになるし…最悪だった!
ユウタ
ユウタ
オレもSNS沼に引きずり込まれたよ。
やっぱこの森、油断するとすぐ“使いすぎモンスター”にやられるな…
サトシ
サトシ
お金を使うこと自体が悪いわけじゃないんだろうけど
気づいたら残高ゼロってのが一番こわいよな。

そこへ、淡い光がふわりと舞う。うさ耳の魔導士アンが杖を掲げて現れる。

アン
アン
みんな、ようやくそろったのね。
この森を抜けるには、“守りの魔法”が必要なのよ。
ミサキ
ミサキ
守りの魔法?
アン
アン
そう。“使いすぎ防止の仕組み”よ。
デビットカードっていう魔法なの。
アン
アン
デビットカードの力は、“見える支出”にあるの。
クレカみたいに後払いじゃなく、使った瞬間に残高が減る。
それを利用して、自分を守るの。
ユウタ
ユウタ
つまり、現金感覚でデジタル管理できるってことか!
アン
アン
そう。
たとえばこんな仕組みで浪費モンスターを近づけないようにするの。

・生活費用の口座と、遊び用の口座を分ける
・デビットを“週ごと予算”で使う
・支払い通知をオンにして“お金を見える化”する

サトシ
サトシ
なるほど…
気合いじゃなくて、仕組みで防ぐんだな。
ミサキ
ミサキ
アン、わたしもやってみる!
“今週は3,000円以内チャレンジ”とかね!
アン
アン
いいわね。
デビットカードは、使うたびに残高が見える“魔法の鏡”。
その鏡を見ながら進めば、森はもう怖くない。

アンが杖を振ると、光の道が現れる。霧が晴れ、森の出口が見える。

ユウタ
ユウタ
うわっ、光が道になってる!
アン
アン
さあ、行きましょう。“使う”ことは悪じゃない。
ただ、“意識して使う”ことが、あなたたちの守りになるのよ。

4人は光の道を歩き出す。木漏れ日の中に笑顔が戻る。

ミサキ
ミサキ
ねえ、次はどんな場所が待ってるのかな。
アン
アン
次は“貯金の丘(セーブマウンテン)”へ行きましょう。
お金を貯める魔法を、学びに行くわ。

4人の背中を、柔らかな光が包み込む――。

📝 解説

~使い過ぎ防止の仕組みづくり~

ねぇ、あなたも「つい使いすぎちゃった…」って後悔したこと、あるんじゃない?
セール、サブスク、ポイントアップデー。
誘惑が多い時代に、気合いだけで浪費を防ぐのは無理なの。
だからこそ、“守りの仕組み”をつくることが大事なのよ。

🔹STEP1 口座を分ける=結界を張る

まずは、使う目的ごとにお金の“部屋”を分けてね。
たとえば――

  • 生活費用(家賃・食費・固定費)

  • 自由費用(おでかけ・趣味・カフェ)

この2つを別の口座にするだけで、
「ここからはもう使えない」って自然にブレーキがかかるの。
デビットカードは“予算ごとの通行証”にすれば最強よ。

🔹STEP2 「週ごと予算」=リズムを整える魔法陣

1か月の予算を“週単位”に分けるのもおすすめ。
たとえば3万円の自由費なら、
→ 1週間7,500円にしてデビット口座へ入金。
「あと〇日、あと〇円」と意識できて、
ストレスも減るし、無駄買いも減っていくの。

🔹STEP3 支払い通知をオンにする=見張りの精霊を呼ぶ

使った瞬間にスマホへ「〇〇円引き落とされました」って届くでしょ?
それはまるで、“お金の声”を聞く魔法。
通知をオフにしないで、ちゃんと耳を傾けてね。
その小さな気づきが、「あ、今週使いすぎかも」ってブレーキになるから。

お金は「使う」「貯める」「増やす」の3つの力でまわっているの。
“使う”を整えれば、他の2つもうまくいくわ。
デビットカードは、あなたの“浪費モンスターよけの盾”。
しっかり握って、次のステージ――貯金の丘(セーブマウンテン)へ進みましょう