承認欲求と浪費心理
霧が立ちこめるデビットフォレストの奥。
木々の間に、ぼんやりと光る沼が広がっている。
水面には無数のスマホが浮かび、キラキラと映し出される“誰かのリア充投稿”。
ここ、なんか空気が重いな……
足元のぬかるみから、スマホの画面が浮かび上がる
“海外旅行最高~🌴”“ブランドバッグ買っちゃった💎”って……なんだこれ。
画面の光に誘われるように、ユウタの顔が少しずつ曇っていく。
少しぐらい贅沢してもいいよな……?
その瞬間、足元の泥がユウタの足をつかむように沈みはじめる。
うさ耳の魔導士アンが、光の粒とともに現れる。
のキラキラを見て、自分の価値観を見失うと、底なしに沈んでいく場所よ!
俺、ただ見てただけなのに……
人は比較すると、自分が足りないって錯覚するのよ。
それを埋めようとして、“消費”で安心しようとする――まるで、心の穴にお金を投げ込むようにね。
あなたの“日常”と比べちゃダメ。
本当に欲しいものか、“見せたいだけのもの”か、心に問いかけてみて。
アンの杖が光り、ユウタの足元の泥がゆっくりと固まっていく。
なんか、ちょっと冷静になれた気がする。
“誰かに認められたい”って気持ちは、成長のエネルギーにもなる。
でも、それを“浪費”で満たそうとすると、沼に沈む。
“自分を満たす”方向に使えば、光になるのよ。
沼の水面に、ユウタの笑顔が映る。SNSの光は静かに消えていく。
📝 解説
~承認欲求と浪費心理~
ねぇ、あなたもSNSを見ていて、
「なんでみんなあんなに楽しそうなんだろう」って思ったことない?
でもね、SNSは“現実の一部”を切り取ったもの。
それも、光の当たっている“いい部分”だけなの。
誰だって、つらいことや退屈な日常をわざわざ投稿しないでしょう?
だから、他人のハイライトと自分の裏側を比べると、
どんどん「自分が劣ってる」ように感じてしまう。
この錯覚が、浪費心理のスイッチを押すのよ。
「私だって負けてない」
「新しい服を買えば自信が出るかも」
そんな気持ちで買い物をしても、
それは“心の一時的な絆創膏”にしかならないの。
🌼 承認欲求は悪じゃない
“誰かに認められたい”って気持ちは、とても自然なこと。
むしろ、それが人を前に進ませる原動力になる。
でも、承認欲求の方向を間違えると、
「見せるための自分」にお金も時間も奪われてしまうの。
アンが言いたいのはこうよ👇
✨「見せるため」ではなく、「育てるため」に使おう。✨
お金も時間も、“誰かに見せるため”ではなく、
“本当の自分を育てるため”に使えたら、
その瞬間からあなたはSNS沼の外に立ってる。
💡心のチェック魔法(今日からできる3つ)
-
SNSを開く前に深呼吸
「私は今、何を求めて見ようとしてる?」って聞いてみて。 -
“欲しい”と思ったら一晩寝かせる
それが“心の欲”なのか“見せたい欲”なのか、朝になると分かる。 -
自分の小さな成長を記録する
他人のキラキラじゃなく、昨日より少し進んだ自分を見つめよう。
でも、心が弱っているときは、レンズが歪んで見えるの。
そんな時は、一度スマホを閉じて
“自分の人生”のカメラをオンにしてみて。
📘 本日のおすすめの本
今回のおすすめの本は
スマホ脳
著者:アンデシュ・ハンセン
スマホを見るたびに、脳の中ではドーパミンがピコーンと出て、
「もっと見たい!」「もっと知りたい!」って反応しちゃうの。
SNSがやめられないのは、意志が弱いせいじゃなくて、脳の仕組みのせい。
この本では、
・なぜSNSを見ると疲れるのか
・通知をオフにするだけで、集中力が戻る理由
がわかりやすく解説されているわ。
読んでみると、
「スマホをやめろ」じゃなくて「うまく付き合おう」っていうメッセージなのがいいの。
だから罪悪感じゃなく、自分を労わるヒントがいっぱいあるよ。