旅立ちの森

いざという時の守りのポーチ

緊急資金のつくり方

セーブマウンテン――朝の山道。霧がうっすらとかかり、木々の間から光が差し込む。

サトシ
サトシ
はぁ…息が上がるな。
みんな、どこ行っちゃったんだろう…。

ザックを背負い、岩場に腰をおろす。手元の“家計ノート”を開くと、少しだけ書き込みが増えている。

サトシ
サトシ
食費も交通費も、なんとか管理できるようになってきた。
でも…いざって時の“お金”って、どうしてこんなに不安なんだろうな。

その時、山風に乗ってきらきらと光が舞う。ふわりと現れるアン。

アン
アン
その不安、ちゃんとした“守り”がない証拠ね。
サトシ
サトシ
うわっ、アン! どこから出てきたんだよ!

アンは微笑みながら

アン
アン
セーブマウンテンはね、貯金だけじゃなく“安心”を積み上げる場所。
でも多くの人は、登る途中で迷っちゃうのよ。
『貯めても使うのが怖い』『全部まとめてるから、緊急時に手が出せない』って。
サトシ
サトシ
うん…俺もそうかも。
貯金はできてきたけど、どこまで使っていいのかわからなくて、
結局、手をつけられないまま…
アン
アン
だからこそ、ピンチのときだけ開く特別な袋“守りのポーチ”が必要なの。
突然の出費――たとえば病気やケガ、仕事のトラブル、思わぬ修理代…。
そんなときに、焦らず立て直す力になるの。
サトシ
サトシ
なるほどね。
ピンチのときに、助けてくれる“回復ポーチ”みたいなお金か。
アン
アン
その通り。
それが“緊急資金”の魔法。
安心ってね、金額よりも“準備ができてる”って気持ちから生まれるのよ。

アンの杖がふわりと光り、目の前の地面に小さなポーチが浮かび上がる。
その中には金貨が少しだけ入っている。

アン
アン
まずはここから始めて。
1か月分、できたら3か月分の生活費をこのポーチに入れるの。
守りの力が少しずつ強くなっていくわ。
サトシ
サトシ
…よし。焦らず、でも続けてみるよ。

サトシは光るポーチを手に取り、そっとザックの中へしまう。

アン
アン
ふふ。これで君の旅も、もう少し安心ね。

朝日が差し込み、霧の向こうにセーブマウンテンの頂が少し見えた。

📝 解説

〜緊急資金のつくり方〜

アン
アン
さぁ、あなたも“守りのポーチ”を手に入れましょう。
これは、いざという時に自分を守る“安心の魔法”よ。

🪙ステップ① 目標は“3か月分の生活費”

まず目指すのは、生活費の3か月分。
家賃・食費・光熱費・通信費など、最低限の支出を合計して、
それを3倍にした金額が目安よ。

たとえば月20万円で暮らしているなら、
20万円 × 3か月 = 60万円の守りのポーチ が完成形。

最初から大きく貯めようとしなくて大丈夫。
1万円でも、5千円でもOK。
「少しずつ貯める」ことで、魔法が動きはじめるの。

💰ステップ② ポーチは“別の場所”に

緊急資金は“いつもの財布”と同じ場所に入れちゃダメ。
できれば別口座、もしくは別のアプリや封筒で管理してね。

アン
アン
ポーチは“すぐ使わないけど、すぐ取り出せる場所”に置くのがコツよ。
忘れちゃうほど遠くに隠すと、魔法が発動しないからね。

✨ステップ③ 使ったら、また少しずつ回復

もし何かあってそのお金を使ったら、落ち込まないで。
それは“守りの魔法”がちゃんと働いた証拠。

アン
アン
使うことを恐れないで。
回復ポーチは、使うたびに“経験値”をくれるの。
また少しずつ、満たしていけばいいのよ。