旅立ちの森

18歳の扉を開くとき

18歳になると、「成人」になる。
もう親の同意がなくても、自分の名前で契約ができるようになるんだ。
スマホも、クレジットカードも、ローンだって。

それは、“自由”を手にすること。
でも同時に、“自分の選んだことを背負う”という新しい責任もはじまる。

ここから、“自分で歩き出す冒険”がはじまるよ。

自由と責任の基本

18歳の誕生日を迎えたユウタは、胸を弾ませて“スクールタウン”の門をくぐった。
カフェ、ショップ、にぎやかな呼び声――
「これが大人の世界か!」と心が踊る。
でも、最初の一歩で、彼は“自由の重さ”を知ることになる。

ユウタ
ユウタ
うわぁ、にぎやかだな!大人って楽しそう!

人の波の中で、キラキラした店員が声をかけてきた。

店員
店員
お兄さん、今ならスマホが0円ですよ!契約だけでOKです!
ユウタ
ユウタ
えっ、0円!? 契約します!

――数日後。
通帳を見て、ユウタは青ざめた。
“毎月1万円引き落とし”の文字。
契約書には「2年契約」「違約金あり」。

そのとき、光の粒が現れ、うさ耳の魔導士アンが降り立った。

アン
アン
はぁ~、またやられたの!?
契約書はきちんと読んだ?
ユウタ
ユウタ
だって“0円”って言ってたのに……。
細かい字なんて読む人いないよ。
アン
アン
そこにこそ、トラップが潜んでるの。
18歳になったあなたは、“自己責任の魔法”が使えるのよ。
アン
アン
自由と責任はセット。
契約前に、“解約金・自動更新・分割払い”
――この3つを見抜きなさい。
ユウタ
ユウタ
わかった…次は負けない。
アン
アン
それでこそ、冒険のはじまりよ。

📝 解説

~自由と責任の基本~

18歳になると、自分の名前で契約できるようになるんだ。
それって“自由を手に入れた証”でもあるけど
同時に“責任の扉”が開く瞬間でもあるんだよ。

契約ってね、むずかしい言葉に聞こえるけど
本当は「おたがいの約束を紙に残したもの」ってだけのこと。

「こうしてね」「いいよ」って決めた内容を、ちゃんと形にしておくんだ。
だから、“同意します”って押した瞬間に、その約束が動き出す。

💭 トラブルが起きるのは、“読まないまま決めちゃう”から

「読んでなかった」「知らなかった」では、残念だけど通用しない。
スマホもサブスクも、ボタンひとつで契約が成立しちゃうんだよ。

“無料”とか“0円”って書かれていても
あとからお金がかかることって、実はけっこう多いんだ。

たとえばね、
・最初の1か月だけ無料
・解約しないと自動で更新
・分割払いで、あとから請求がくる

こういう条件が、小さい文字の中にこっそり隠れてることもある。
読まずに進むのは、地図を見ずにダンジョンに突っ込むのと同じ。
自由を守るためには、まず“知る”ことが大切なんだよ。

✏️ 契約前にチェックしたい3つのポイント

1️⃣ 解約金があるか
途中でやめたときにお金がかかる契約じゃないか見てみよう。

2️⃣ 自動更新になってないか
「何もしないと続いちゃう」タイプは多いんだ。
更新日をメモしておくと安心だよ。

3️⃣ 支払い方法が分割か一括か
“0円”は分割のことも多い。
トータルいくら払うことになるのか、確認しておこう。

☕️ アンからのひとこと

わからないまま決めなくていいんだよ。
「いったん考えてからにします」って言うのも立派な判断。
焦らず、ちゃんと確かめて選ぶ。
それが、自分を守る“ほんとの自由”なんだ。
知ることで、人生の魔法はもっと使いやすくなるよ。

アン
アン
自由ってね、好きに生きることじゃなくて
自分の選んだ道を守れることなんだ。
その力、これから一緒に育てていこうね。